逆らえないIT化の波

現代の日本の発展を語る上で、IT技術の発達は欠かすことが出来ないものです。仕事をする上で必要なものであるのはもちろんのこと、私達が生活するのにもなくてはならないものです。

しかし、一方で日本の企業の中ではIT化が遅れているという現状があります。
と言うのも、パソコン処理出来るものが未だにマンパワーで行われていたりするので、作業の効率化が図られず、結果的に社会の生産性を落としていることになっているのです。

有名なのは医療現場や役所です。
私の知り合いの役所勤務の公務員は、毎日残業で忙しく働いています。
まさに「定時?なにそれ」状態です。公務員なのだから定時で帰れると思っていましたが、そうでもないようです。
そして医療現場のIT化普及の遅れはかねてから言われ続けています。
患者のカルテなどを紙のものから全て電子カルテにしたりすれば、先の東日本大震災のように津波など大規模な自然災害が起こった時、カルテを失くすこともないし、電気が使用できなくなっても他の土地から取り寄せることが出来ます。
現に、今IT業界では医療分野での医療機器開発を率先して行うエンジニアが求められています。

こんな大きなメリットがあるのに普及しない原因は、医療費は増加するのに国の予算内の医療費の内訳が削られていることで、病院が経営難に陥っていることが挙げられます。
電子化するには機材の導入が必要です。
その機材の購入が困難な病院が少なくないのです。大きな総合病院では進んでいるところもありますが、小さな診療所ではそもそも必要なのかという問題もあります。さらにはそれを扱える人材も不足しています。

様々な問題が山積していますが、これから生産人口が減る中、やはりIT化の波には逆らえないものがあります。それに一刻も早く対応するべきだと思います。